最速を目指したカワサキ「ZZ-R1100」

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ZZ-R1100の特徴

ZZ-R1100は、カワサキ・ZX-10の後継機種として発表されたマシンですが、海外向けいうこともあって、国内で販売されることはありませんでした。
発表当時は、主なスペックが明らかにされていなかったのですが、テスト走行で性能の良さを評価され、注目を集める事になります。

当時は、世界最速の市販車と呼ばれるほどで、実際にモーターサイクリスト誌91年3月号では、実測301.7㎞/hを記録したことを覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
モンスターマシンと呼ばれるには、十分なスペックを持つZZ-R1100は、バイク業界ではまさに怪物的な存在でした。

ZZ-R1100海外向けモデルの主なスペック

『ZZ-R1100 2001年モデル主要スペック』
エンジン形式:水冷4サイクル並列4気筒DOHC4バルブ
排気量:1052cc
最高出力:最高出力147ps/10500rpm
最大トルク:最大トルク11.2kgm/8500pm
シート高:780㎜
車両重量:乾燥重量228㎏
燃料タンク容量:21リットル
タイヤサイズ(前):F120/70R17 ラジアルチューブレス
タイヤサイズ(後):R170/60R17 ラジアルチューブレス

ZZ-R1100の魅力とは

ZZ-R1100の魅力は、なんといっても、圧倒的パワーとスピード性能でしょう。
あまりのスピードの速さに、走行中風圧でブレーキレバーが押される、あるいは過激なGに耐えきれず、なんと新品タイヤがバーストしてしまったといった逸話がある程です。

このような、モンスターマシンが生み出された背景には、当時まだ排ガス規制がさほど厳しくなく、バブル期の真っただ中で、業界も行け行けムードだったからがなりません。
無類の完成度を誇るZZ-R1100は、開発者自らが「今後こういったマシンは作れない」と言わしめたほどです。
海外のライダーたちには圧倒的な人気で、今も中古市場をにぎわせています。

ZZ-R1100の性能はここで生きる

ZZ-R1100独自のフォルムは、空気抵抗を極力減らしたカウリングにあります。
走行風を利用して、吸気管に取り込むラムエアインテークを採用したのも、批判車でZZ-R1100が初めてでした。
後期のモデルは、カウル先端の吸入口をさらに2つ増やし、更なる快適な走りを提供してくれました。

ZZ-R1100の特徴は、すべて海外モデルであるという点です。
北米では「忍者」とも呼ばれ、時速300キロを目指せるマシンとしては、日本の道路はあまりにも狭すぎたのです。
残念ながら、生産停止とはなりましたが、非常に完成度の高いZZ-R1100は、排ガス規制の前には太刀打ちできなかったようです。