オートレース発祥の地
船橋オートは、千葉県船橋市に所在するオートレース場です。
全国に全部で6場あるオートレース場の中でも、船橋オートは、実は最も古いオートレース発祥の地となっています。
今でも様々なレースが行われている、歴史を感じさせられるオートレース場です。
今から約60年前の1950年10月29日。
船橋競馬場の内馬場に、1周あたり800メートルのダートコースを設置したのが、船橋オートのはじまりでした。
これは、全国的に見ても初となるオートレース専用走路という形で設置されたものです。
開場された頃は、主なレースが四輪車のみとなっており、二輪車レースも時々行われているという状況であったようです。
通産省省令によって、1965年には、ダート走路における使用不可が発表されてしまいます。
そして、1967年からは船橋サーキット跡地へ、1周500メートルの舗装走路が完成し、翌1968年になり、第1回船橋オートレースを開催したという歴史があります。
周りの変化
オートレース場隣接の施設としては、スキードームSSAWS解体後、大型家具店であるイケアが開業しました。
また、2007年に不動産会社4社により、相次いで大型マンションが建設されました。
そのために、マンションオーナーたちから、オートレース特有の爆音の苦情が殺到しているという現状があります。
ファンにとっては、あの爆音こそが醍醐味であるため、なんともこの問題は心苦しい話でもあります。
主なレーサー
船橋オート所属のS級ランクレーサーは中村 雅人、永井 大介、青山 周平、内山 高秀、新井 恵匠、池田 政和、西原 智昭、五十嵐 一夫、岩田 行雄、鈴木 慶太といった方々がいらっしゃいます。
中でも永井 大介は、1977年生まれ東京出身の25期生優勝回数76回を誇っており、他にもGタイトル13回と特別GIプレミアカップ5回、全国区レースを計18回獲得しているという全国でも有数のレーサーとなっています。
中村雅人は、1981年生まれ栃木県出身の28期生です。
通算優勝回数43回で、こちらも数々の賞を獲得している船橋オートの代表的とも言えるレーサーです。
現在船橋オートが抱える問題
車券の売上は、1990~1992年頃で見てみると、約744億円、入場者数は約113万6千人という過去最高の数字を記録しています。
この頃は全国的にもオートレースが非常に盛り上がっており、全盛期であったとも言えます。
しかし以後は、公営競技全体の売上が落ち込み、船橋オートも年々厳しい状態へと落ち込んでいっている状況にあります。
そんな中で、2014年、千葉県及び船橋市側が売上減少しているという中で、施設改修費用を捻出するのは難しいという理由で、2016年にレース場を廃止する予定であることが報道されてしまいました。
現在、存続を求める署名活動も行われ、12万名の署名が船橋市・千葉県へと提出されたところです。
全国のオートレース場の中でも、歴史がある船橋オートであるがために、ぜひとも存続してもらいたいものです。
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