MotoGPと併催する形で電動バイク専用の大会が開催される
バイクメーカーの新たな動きとして、市販クラスの電動バイクを開発し市場に投入する、もしくは近いうちに投入することが多くなってきています。
それだけ、電動バイクの技術が高くなってきていて、従来のガソリンエンジンに迫るものとなってきているということです。
この流れは、一般のマーケットだけでなく、レースの世界にも表れるようになってきています。
なんとバイクレースの最高峰であるMotoGPと併催する形で、電動バイクを使ったレースが開催されるということが発表されたのです。
2019年の開催ということで、すでにマシンや細かな規約も決まりつつあり、本格的なレースとして電動バイクというジャンルがスタートしたことがはっきりと分かります。
MotoGPを開催するFIMとドルナスポートが主催となっていてこの世界選手権を開くということで、すでに高い注目を集めています。
イタリア製の電動バイクを使って行われるレース
2019年に開催される世界選手権では、各チームがマシンを持ち寄ってレースを行うというものではなく、同じバイクを使ってチームの力を競うという形になります。
ここで使用されるマシンは、エネルジカ・モーターカンパニーというイタリアのメーカーが開発した「エゴ」という電動バイクです。
イタリア製の電動バイクが採用されるということで、日本をはじめ各国のバイクメーカーは、これから電動バイクの世界選手権が定着するにつれて、自社のバイクを使用できるように、その開発力を高めていくと同時に巧みなプロモーションが求められることになります。
素晴らしいスペックを誇る「エゴ」
この世界選手権で採用されるマシン「エゴ」は、レースマシンとしてふさわしいスペックを備えています。
最高時速は250キロ、147psの出力を誇ります。
そして、時速100キロまでの到達時間はたったの3秒と、レースマシンにふさわしい驚異的な性能をすでに電動バイクとして持っているのです。
中でも特筆すべきスペックなのが、0から5,000rpmまでのトルクが一定であるということです。
電動モーターならではの発進から低速までの力強いトルクが生かさせるだけでなく、高速回転域に至るまでトルクが安定しているというのは驚異的と言えるでしょう。
非常に高いレベルでの安定性が見られるバイクですので、レースの迫力は相当なものとなることが期待されています。
今までにないタイプのレースは、MotoGPがヨーロッパで開催する通常のレース5戦と併催して実施されます。
一度だけでなく何回も見るチャンスがありますので、じっくりと電動バイクの新しい調整が見られて楽しみです。
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