不朽の名作「大脱走」

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「大脱走」ってどんな映画?

大脱走は、1963年に公開されたアメリカ映画です。
第2次世界大戦のさ中、ドイツ空軍が管理する第3空軍捕虜収容所は脱走不可能だとされていました。
スティーブ・マックイーン演じるバージル・ヒルツを含む連合軍将兵たちが、この収容所からの集団脱走を目論み、実行する戦争映画となっています。
主人公を演じるスティーブ・マックイーンのバイクアクションシーンが話題を集め、現代でも愛好家の多い普及の名作となっています。

「大脱走」の魅力

大脱走はお話全体を通して完成度が高いのですが、その最大の魅力はやはりマックイーンのバイクシーンにあると言えるでしょう。
もともとバイク好きである彼がアクションシーンを演じることで、アクションの質を高めているだけでなく、乗っているバイクの魅力も引き出しています。
バイクが登場するシーン自体は10分程度と意外と短いのですが、それを感じさせない魅力的なシーンが目白押しとなっています。
例えばバイクを奪って道路へ飛び出すシーンだったり、燃料の残量を確認して次の目的地先をつぶやくシーンなどは、マックイーンのアドリブが垣間見え、印象的な場面の一つとなっています。

また、国境目前の場所でドイツ軍に追い詰められた際、バイクを停止させた後にカウンタースライドをきめたシーンもファンの心に刻まれていることでしょう。
マックイーンのバイク好きがこの場面から伝わるだけでなく、実際にバイクに乗っているファンたちにとって大変グッとくるシーンとなっています。
そして、何といっても大脱走最大の名シーンが国境越えのジャンプシーンです。
このシーンを見て、自分もバイクを運転してこのようなジャンプシーンを実現させたいと、憧れを抱いた方も多いのではないでしょうか。

この映画は1960年代の映画ですので、当然CGというものは存在しません。
使用しているバイクから実際にジャンプしているシーンまで、全てが本物で撮影されています。
ちなみにこのバイクによるジャンプシーンはマックイーンではなく、スタントマンが演じています。
この有名なジャンプシーンによって映画だけでなく、乗っているバイクそのものに興味を持った人も多いのではないでしょうか。

「大脱走」で登場したバイク

映画に登場したバイクはTR6 Trophyというオフロードバイクです。
映画の影響で知名度が高まったのは事実ですが、その重厚感のある見た目や力強い走りから、映画の公開前から愛用されており、また現在も人気の高い名車の一つとなっています。

「大脱走」はバイク映画と名乗れるほどバイクのシーンが多いわけではありません。
しかし、印象的な走行シーンやバイクそのもののかっこよさから、バイク好きにとってもたまらない作品となっていることは間違いないでしょう。