デザインと走りの目的における独自路線がカワサキの魅力
カワサキは他のバイクメーカーと比べても、デザインや走行性能や技術についてオリジナルの部分が多いです。
日本は世界に誇るバイクメーカーをいくつも持ち、それぞれに魅力的な特徴を持っています。
オリジナル性が高いものが多いですが、それ以上にカワサキは他と異なる特徴を持っているため、カワサキの熱狂的なファンが多いのです。
カワサキのデザインはレーサーもしくはスポーツバイクの無駄のなさや、空力を計算したスムーズなフォルムを基本としています。
それに加えて、丸みを保ちつつも角張った雰囲気をバランスよく入れ込んでいて、存在感を高めています。
カラーリングもカワサキのオリジナル性の強い部分で、レトロ感や渋さを感じさせながら、スポーティーなイメージをしっかりと前面に出しています。
また、多くのメーカーがレーサー仕様の流麗なデザインを追い求める中でも、カワサキはたくましさを重視した雰囲気を保ち続け、その個性的なイメージもファンを惹きつけるものとなっています。
高い走行性能を目指すというのがカワサキの目標で、どのモデルを見ても走りの質を高めるための工夫や最新の技術が盛り込まれています。
足回りとパワーユニットとのバランスが高く、1000ccクラスのスーパーバイクから250cc以下の中小排気量のバイクまで、ライダーに楽しみを与えてくれるマシンが揃っているのです。
多少コントロールが難しい側面もありますが、それだけマシンを操る喜びをもたらすモデルばかりです。
ネイキッドを定着させたカワサキのZ1シリーズ
カワサキは日本のみならず世界のバイクシーンに大きな影響を与えてきました。
その象徴とも言えるのが、1972年に登場したZ1シリーズです。
いわゆるネイキッドスタイルと呼ばれるタイプで、カワサキがこのスタイルを完成させスタンダード化したと言っても過言ではないでしょう。
アップハンドルにティアドロップの形をした燃料タンクを組み合わせたスタイルで、街乗りから長距離ツーリングに至るまで快適な走りを見せてくれます。
ライディングポジションが窮屈になることなく、しかも操作性を重視した姿勢になるため、あらゆる層のライダーにとって走りやすい状況を作ってくれます。
こうしたネイキッドは大きなブームを引き起こし、国内メーカーはそろってカワサキの開発するネイキッドバイクの良さを吸収して、次々と新モデルを発売しました。
そこから世界中のライダーにネイキッドスタイルの魅力が伝わり、新たな層を作り上げることに貢献したのです。
技術が進歩していき新たなタイプのバイクが開発されるようになっても、カワサキのネイキッドの基本は崩れることなく、デザインや性能の基本的な部分は継承され続けています。
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