ホンダNR750の特徴

ホンダNR750の特徴は、何といっても楕円形のピストンを採用しているという点が挙げられるでしょう。
かつて販売されていたNR500と同様、楕円形ピストンを搭載しています。
通常のピストンは真円の形となっているのですが、楕円にすることにより1気筒に8個のバルブをおさめることが可能となります。
合計32個のバルブに、点火は2プラグ方式、ピストンは2本のコンロッドで支えられています。

車体にも様々な特徴が見られます。
例えば、フェアリングとボディカウルには軽量でかつ剛性の高いカーボンファイバーを採用しています。
他にも赤色で彩度の高い塗装や、プロジェクターライトを内蔵したフェアリングなど、全体的に高級感が感じられるつくりとなっているのが特徴的です。

ホンダNR750の魅力

ホンダNR750の魅力は、何といってもその高級感あふれるデザイン性にあるでしょう。
当時500万以上もの価格がつけられていたようですが、その価格に見合うプレミアムな装備がつけられています。
前述したカーボン製のフルカウルもそうですが、チタンハードコートのウインドスクリーンなど販売当時の最新技術をこれでもかと詰め合わせたつくりは、バイク好きの心を掴んで離しません。

また、性能の高さもこのバイクの魅力の一つとなっています。
多バルブ化を実現したことにより、排気効率が飛躍的に向上しました。
幅の広い回転域で力強いながらも俊敏な動きで走り回ることが可能となっています。

下廻りにはラジアルタイヤが装備されており、これによりグリップ性能と耐摩耗性を両立させています。
見た目だけでなく、乗り心地からも高級感を感じられるなど夢のある乗り物なのが、このバイクの大きな魅力だと言えるでしょう。

ホンダNR750が名車といわれる理由

ホンダNR750が名車といわれる最大の理由は、その希少性にあります。
上述したように、ホンダNR750は販売当時も500万以上の高値がついていました。
ところが、現在はそれ以上の価格で取引されるとされ、そもそも市場に出回っていること自体が少ないようです。

これは、当時300台限定で販売していたことが大きな要因となっているでしょう。
プレミアムな価格がつけられているだけでなく、そもそも市場で見かける機会が少ない訳ですから、文字通り名車となっていると言えます。

市場に出回っている数だけでなく、実際に乗ったりしている人自体も少ないので、見かけること自体かなりレアなケースとなりえます。
実際にホンダNR750を一目見れただけでもラッキーだったという声が、インターネット上でちらほら見られます。
購入手段だけでなく見かける機会も少ない、まさに夢のバイクと言っても過言ではないでしょう。