異端のフラッグシップだったカワサキZ1300

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Posted on : 29-04-2023 | By : GRjap7uK | In : 日本の名車紹介

異端と呼ばれたカワサキZ1300の特徴

カワサキのZ1300は、1979年に登場したカワサキの大型バイクです。
1989年に製造終了されるまでの10年間、バイク界では異端と呼ばれるほど特殊な地位に君臨し、人気を集めてきました。
なぜカワサキZ1300は、異端のフラッグシップと呼ばれているのでしょうか?

異端と呼ばれるようになった理由の一つが、搭載されていたエンジンでしょう。
カワサキZ1300のエンジンは、水冷式4サイクル直列6気筒1286ccの排気量を誇ります。
エンジンの最高出力は120馬力で、このクラスでは怪物と呼ばれるほど強力なエンジンを搭載していました。

カワサキの水冷式エンジンの歴史は、第二次世界大戦までさかのぼります。
カワサキは戦前川崎航空機と呼ばれ、戦闘機に水冷エンジンを搭載していました。
当時水冷式エンジンの戦闘機は珍しく、その時のノウハウを活かし、戦後水冷エンジンを大型バイクに搭載することで、カワサキの技術力の復活を明らかにすることになりました。

長年の歳月をかけて、異端と呼ばれるきっかけになった6気筒エンジンの開発に成功したのです。
カワサキZ1300はこのハイパワー大型エンジンを搭載するため、バイクのフレームやサスペンションなど全ての設計を見直し、いわば特殊なデザインを採用することで大型エンジンを積めるようになりました。

カワサキZ1300の魅力

カワサキZ1300の魅力の一つは、圧巻のエギゾーストパイプでしょう。
6本のエギゾーストパイプが剥き出しになり、美しい曲線を描くデザイン、銀色に輝くエギゾーストパイプとマフラーは今も根強い人気があります。

Z1300にはフルカウリングタイプもあり、スタンダードモデルとは一線を画すカッコ良さが魅力的です。
メーター類は珍しい角張ったデザインを採用することで、カワサキZ1300の独自性を高めています。
大型の燃料タンクもワイルドさを際立たせています。

カワサキZ1300が名車といわれる理由

カワサキZ1300が名車と呼ばれるようになった理由は、搭載されている6気筒エンジンです。
計画段階では、すでに発売されていたZ1のパワートレインをそのまま採用し4気筒エンジンを搭載する計画でしたが、その後設計が見直され、圧巻の6気筒エンジンの搭載に至りました。
ヨーロッパでもこのデザインは大変人気で、カワサキの人気を高める理由にもなりました。

現在カワサキZ1300は、いわゆるレアなバイクとして再評価されています。
特にバイクコレクターの間では、名車Z1300を高値で取引されています。
古さを感じさせない独特のデザイン、異端とも言えるパワートレインは今でもバイク乗りの心を掴んでいるのです。