筑波サーキットの魅力
筑波サーキットは、茨城県下妻市に位置しているモータースポーツサーキットです。
本格的なサーキットとしては、鈴鹿サーキットと富士スピードウェイの次に古い場所で、多くの人に愛されてきました。
特に、東京都心から70分程度走れば着くというアクセスの良さは、気軽にレースを観られる場所として観客を集めるのに好条件です。
また、レース観戦だけでなくアマチュア向けの走行会や体験イベント、ファンサービスイベントなども多数開催されているため、幅広い層に支持されてきたのも特徴です。
4輪レースだけでなく2輪レースも様々な形で実施されてきて、数多くのイベントが集中的に実施されていた時代もありました。
クラブマンレーサーと呼ばれるアマチュアにとっては、自分たちが参戦できるレースがたくさん開催されてきたため、単にレースを観戦するところではなく、自ら走れるサーキットという印象を持っている人も多くいます。
関東地方ではなかなか本格的なサーキットがなく、しかもアマチュアが使えるところは珍しいので筑波サーキットは貴重な存在となっているわけです。
また、ベテランレーサーだけでなく、初心者向けのイベントも多数開催しているのが筑波サーキットの特徴です。
スクーターのような自家用のマシンを持ち込んでサーキットを走ったり、チューニング済みの車体に体験乗車できるといったイベントも実施しています。
筑波サーキットの歴史を振り返る
筑波サーキットは1970年に、2年間の建設工事を経て完成します。
その当時は、サーキット場の周りは畑や林ばかりで、静かな環境に佇んでいました。
その中でF1を始めとするモータースポーツのブームが起こっていた時代背景と重なり、毎週のようにプロ、クラブマンレーサーのレースが開催されるようになります。
関東圏のファンが多数詰めかけてきましたので、当時は日本で最もクラブマンレースの開催が盛んな場所となっていました。
その後も、プロアマ問わずたくさんのレースが開催されると同時に、自動車やバイクメーカーのテストコースとしても使用されるようになります。
開発時の車両テストを行ったり、新車の試乗チェックなどもなされたりしてそのデータが公表されていました。
新車が出る時に性能をチェックするのは筑波サーキットのコース記録を参考にする風潮が生まれたほど、このサーキット場の重要性が評価されていたのです。
時代の流れと共に、観客用のスタンドや周辺施設が拡充されていき、一台サーキットとして成長していきます。
モータースポーツ雑誌主催のイベントなども盛んに開催されるようになり、個性的なレースの聖地ともなります。
今でも様々なクラスの日本選手権が開催されていますし、世界選手権のコースとして選ばれることもあります。
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