映画・イージーライダーの概要
オールドファンなら、よくご存じのアメリカ映画「イージーライダー」。
当時の日本の若者は、チョッパーハンドルや様々にカスタマイズされたハーレーに、憧れをいだいたものです。
イージーライダーは、1969年に制作された映画で、日本では1970年に公開されました。
主題歌や挿入歌として、「ワイルドでいこう!」や「ザ・プッシャー」は大ヒットを飛ばし、今でもこれらの曲はよく耳にします。
主演は、ピーター・フォンダとデニス・ホッパー。
また、のちの「シャイニングやバットマン」に出演したジャック・ニコルソンも、準主役級として登場します。
イージーライダーのストーリー
主演の二人が演じるのは、ともにハーレーを愛するワイアットとビリー。
麻薬の密輸で、大金を得た二人は、ゴールドにフルカスタムされたハーレーのタンク内に隠し、カリフォルニアから、謝肉祭が行われるニューオーリンズへと目指す旅をします。
二人の旅は気ままで、農家に立ち寄り食事をふるまわれたり、途中ヒッピーを拾い、彼らのコミューンへ立ち寄ったりと気楽な旅を続けます。
ひょんなことから、留置場で知り合ったハンセンと三人旅となりますが、彼らを待ち受けていたのは、思わぬトラブルの連続でした。
本作品は、アメリカン・ニューシネマの代表作として、非常に評価の高い作品とされています。
当時のアメリカの時代背景
今の若い世代の方には、ストーリー的に分かりにくいと思います。
イージーライダーは、1969年に公開された映画ということもあり、当時のアメリカの時代背景が映し出されているからです。
ヒッピーの存在や、異質な存在を受け付けない人々など、当時のアメリカはまだまだ男尊女卑の世の中で、人種差別の激しい世の中でした。
現代でも、銃社会として知られるアメリカですが、当時は今よりも殺伐としていたんですね。
このような、当時の時代背景を理解できれば、かなりイージーライダーのことを楽しんでいただけるかと思います。
イージーライダーみたいな気楽な旅はいかが ?
ストーリー的には、かなり難しいイージーライダーなのですが、旅を楽しむという点で見れば、うらやましささえ感じます。
当時日本の若者も、こうした自由気ままさにあこがれ、あれこれと夢を想い描いていたものです。
当時は貧乏で、自転車さえままならなかった若者も今や熟年世代。
リターンバイカーが増えているのも、こうした当時の想い糧なのかもしれません。
現在、バイクの旅も見直されており、一人旅でキャンプをする若者も増えています。
イージーライダーのような気ままな旅も、都会の喧騒を忘れさせてくれるもので、心をリセットするのには最適なのではないでしょうか。
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