日本が世界に誇るバイクメーカーの一つにカワサキがありますが、そのカワサキを代表するスポーツバイクと言えば、やはりニンジャでしょう。
その独特のフォルムと圧倒的なパフォーマンスは多くのバイクファンを驚かせてきました。
1984年に最初のモデルが発売されましたが、それ以降も積極的にモデルチェンジを繰り返しており、現在においても高い人気を誇っているバイクです。
ライダーにとって、もはやニンジャと言えば特別な存在、ともいえるかもしれません。
ここでは、そのカワサキニンジャについて歴史などを振り返ってみたいと思います。
カワサキが生み出した孤高の一台
名車と呼ばれるバイクは数多く存在しますが、その中でも特にカワサキのニンジャは別格と言えるかもしれません。
1984年にカワサキが総力を結集して作り上げたニンジャは正に名車というべきバイクで、4サイクルDOHCエンジンを搭載し、110馬力という高出力を叩き出したのです。
テスト走行では市販車として初めて時速240キロを超えることに成功し、名実共に世界最速のバイクという呼び名をほしいままにしました。
細部まで計算されたボディや、総合的なバランスが優れていたことからこのような記録を出すことに成功したニンジャは多くのライダーから畏敬の念を持って見られるようになるのです。
海外で制作された人気映画の主人公がカワサキのニンジャに乗っていたこともあり、その洗練された独創的なフォルムに多くの方が注目しました。
そのため、映画を観た方の多くがニンジャのことを鮮明に記憶し、更なる人気を拡大したのです。
個性溢れるスタイルと、峠のワインディングでは充分過ぎるスペックを持つパワーユニットは今でも多くのライダーを魅了し、ロングセラーモデルとなっています。
カワサキスポーツバイクの代名詞に
多くのファンを魅了し続けたニンジャは、複数回のモデルチェンジを繰り返しながらファン層を拡大してきました。
足回りの強化なども行いつつモデルチェンジ、マイナーチェンジを繰り返し、進化を続けていったのです。
しかし、2003年にニンジャは生産を終了してしまいます。
世界的に排ガス規制が強くなり、現状のスペックを保ったまま生産を続けることが不可能という判断がされ、カワサキは断腸の思いでニンジャの生産を終了しました。
販売当初は異端の目で見られたフォルムは現在多くのスポーツバイクの手本となっていますし、軽量コンパクトなエンジンも現在では主流となっています。
ニンジャが存在したからこそ、現在のバイク業界の進化があったと言っても過言ではありません。
現在では、カワサキのスポーツバイクにニンジャという名が冠されるようになりました。
今でも、ニンジャの魂はカワサキのスポーツバイクに宿っているのです。
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